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―― 本日はありがとうございます。 |
馳 |
はい |
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――私たちは「不夜城」を、確か出版の翌年、1997年に読んだのがきっかけで馳先生の大ファンになりました。
以来、シガーダイレクトがスタートしてからは、狭い業界なので随分大変で(笑) |
馳 |
(笑) |
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――そんな大変な中でもずっと先生の本は横にありました。
ですから、「不夜城完結編 鎮魂歌」で葉巻の描写が出てきたとき、 それを読んだ私の驚きは、
もうそれこそ眼が飛び出るというか、いきなり馳先生が眼の前に来られたような気がしました。 |
馳 |
はい |
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――北方謙三先生はいつも私たちを応援、激励、そして指導くださいますので、何度かご紹介をお願いしました。
不夜城2から、マンゴーレイン、トーキョーバビロンとアプローチを続けて、
ようやくお会いでき、本当に嬉しく思います。
本日はよろしくお願いします。 |
馳 |
ありがとう。よろしくお願いします。 |
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――北方謙三先生は私たちを「シガーマニアがようやく見つけたオアシスだ」とおっしゃってくださいました。
随分業界にはいじめられましたが(笑) |
馳 |
(笑) |
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――しかし、今でこそネットでは皆さんにご存知いただいているシガーダイレクトも、
ようやく数年前に登場したばかりです。
お客様の声を聞きながら、そしていろんな方に勉強させてもらいながら 「ああ、そうなんだな」とか
「なるほど、そういうことは気をつけたほうがいいな」と理解して成長してきたように思います。
先生のリアルシガーガイドを読むと、
「!きっとシガーダイレクトを試しでご利用されたことがあるに違いない! 何かお気に召さなかったか?!」
と思ったんですが・・・ |
馳 |
昔あると思いますよ。 |
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――やっぱり! |
馳 |
あると思いますよ、はい。 |
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――むむ!何かお気に召さなかったことがあるんじゃないか、と正面からお聞きします(笑)! |
馳 |
特にないんですよ。
いや、もう多分ね、死ぬまで吸えないくらい買っちゃったんで(笑)、買ってないんですよ、シガー |
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――(笑) |
馳 |
あとやっぱりね、リアル・シガー・ガイドにも書いたけど、
キューバの葉巻は今 味が落ちてきていると思っているので、
今持っているもので(笑)、もういいだろうと。
だから、一番買ってたのは2002〜3年前後でね、もうバカみたいに買ってたんです。
で、これ以上買ってどうするんだ、みたいな(笑)話になっちゃったんで。
だから、今新しい葉巻って買ってないんですよね。 |
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――寝かせてるんですね? |
馳 |
そうそう。だから今キューバの葉巻が、どんな葉巻があるのか、全然わからなくなっちゃってる(笑)。
そこには興味がなくなっちゃった |
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――実は過去いろいろなところがいろいろされまして・・・(笑)。 |
馳 |
(笑) |
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――一時流通ルートがなくなっちゃって、サービスが中断したことがあるんです。
その前とその後とはルートが違って、同じシガーでもグレードも高くなって、
発送状態も以前よりいいんで乾燥や状態のリスクも随分減っているんです。 |
馳 |
従来のね、業界も馬鹿だなあ、と思うのはね、
僕みたいに今はインターネットで海外から 直接個人輸入しちゃうのに、
日本だけの値段設定しちゃってね、なんかやってね・・・、
そんなことやってたら先細りになっちゃうだけだってこと、わかってないですよね。 |
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馳 |
結局リアル・シガー・ガイドにも書いてありますけど、
・・・どことは名前出さないけど やっぱりカッコつけて、
ウォークインヒュミドールにむき出しに(笑)して並べてる って
そもそもの間違いから始まっているんですけどね |
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――(笑) |
馳 |
僕が始めたときだってそもそも何も知らないわけですよ。
それで店員とかに『パルタガスは・・・』なんて言われて、その気になって吸ってみるんです。
ところがシガーってのは、ウィスキーと同じで一本一本味が違うんです、ホントに。
なおかつ、こっちのコンディションでも違うし。
二日酔いのときに吸ったって、おいしくもなんともないしね。 |
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――ですよね、不思議です。 |
馳 |
なんかわけわかんないなー、と思ってたとき、香港で吸ったんだよ、香港!
そしたら同じ銘柄なのに味が違う。 |
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――香港ですか。 |
馳 |
でやっぱり最初に思ったのは、向こうのホテルのシガーバーでもむき出しにしてなんか売ってないですよ。 |
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――そうですね。 |
馳 |
ちゃんと箱に入って売っているんです!ちゃんと!ウォークインヒュミドールの中で。 |
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――う〜ん。 |
馳 |
で、「あれを見せてくれ」と言ったら、ちゃんと箱を出してきてくれて。
自分の感覚でコンディションのよさそうなのを選んで吸う。
箱から出すなんて、とんでもないことなんですよ!本当に。 |
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――そうですね。 |
馳 |
で、吸ってみると「!違う!」とわかるわけでしょう? で、いろいろ調べると、
世界各地にキューバ葉巻の輸入代理店みたいなのがあるじゃないですか。 |
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――ええ。 |
馳 |
で、アジアは香港だ、と。そこから日本に回ってくるんだろうけども、
・・・(笑) そんな状態で売っている国に、いい葉巻を回してくれるはずもないじゃないか、と。(笑)
想像つくわけです。 |
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――なるほど。 |
馳 |
で、一番いいのは・・・イギリスとスイスに行くんだという話を聞いて・・・。
でもね、そんなしょっちゅう行けないし、大量に買ってくるわけにもいかないからどうするんだ?
ってときにインターネットがあって、・・・個人輸入。 |
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――そこで個人輸入ですか? |
馳 |
うん、葉巻の個人輸入。でもこれも試行錯誤ですよ。
タチの悪い業者もいますからね、ニセモノ送ってきたり、とか。 |
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――シガーダイレクトもルートには十分注意しています。 |
馳 |
おもしろいんだよね、
向こうも『お、こいつは上客だぞ、と思ったら いいの回してくれるようになるんですよねえ(笑)。
その繰り返し。 |
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――(笑) |
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馳 |
たまたま銀座で飲んでて、たまたま自分のシガーが切れてしまったときに、
しょうがないからシガーバーでシガーを買う、ってことはあるけど、
それ以外は僕が持っているシガーの99%は海外から個人輸入したやつなんで・・・。 |
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――そんなふうにたまたま切れて、バーやショップで買って吸ったときって、味が違いますか? |
馳 |
違うよね。・・・昔はね、海外でも熟成させたシガーを売ってたらしいんですが、
そんなことも言ってられなくなったみたいでね。
まあ、買い始めてすぐは自分のシガーも熟成してないからしょうがない。
でも、個人輸入したものを3年くらい寝かせたものを吸ってしまうと、
普通にお店で買うのじゃ満足できなくなりますよね。 |
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――最初からシガーダイレクトもも試行錯誤しながらやってました。
あのころと今とではルートも違えば、グレードも違う。
個人輸入のすばらしさがわかっていただけるシガーかと思います。
その中でも「なるべく古いものを出して欲しい」とよく言ってました。
実は、数年エイジングされたものが送られているんです。
そして、『このブランドのこの年代のもの』というのも35%オフまではなりませんが、
ある程度までご希望がかなえられますので、おっしゃってください。 |
馳 |
うそ!それって嬉しいねー(笑)!
僕はリアル・シガー・ガイドに出てくるジェラールでは●000万円くらい使っているけど、
全然VIPじゃないですよ、普通のお客扱い。 |
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――あ、飲み物が来ましたね。お近づきのしるしに乾杯をしてよろしいですか? |
馳 |
(笑)はい、はい。 |
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――いやー、年前には、先生とこうやって乾杯するなんて思ってもみませんでした(笑)。 |
馳 |
(笑)乾杯! |
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――乾杯!ありがとうございます! シガーダイレクトでは若い方も随分多いんです。
ですから、彼らの目線で書いてますし、 先生の本を読ませていただいたらもう語れるどころじゃない(笑)。
できれば、この本、リアル・シガー・ガイドをそのまま読んでください!という感じです。
そして、昔のルートのときのサービスを受けてらっしゃったら、
当時のシガーの状態に満足されなかっただろうなあ・・・って |
馳 |
(爆笑)・・・実はその昔、一度シガーダイレクトで個人輸入したことがあります。 |
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――えー!やっぱり! |
馳 |
一度だけね。確かに以前のものだったと思います。
値段安かったんですごく惹かれたんですが、『こんなもんか』と(笑)。
今はいいんじゃないですか? |
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――ありがとうございます。
今、月間の検索数値、「葉巻」、「シガー」と言う言葉での検索が増えているんです。
そして私たちにアクセスが多いのが若い人たち。 20歳代〜40歳代の方が非常に多い。 |
馳 |
増えているよね。 |
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――その世代かつシガーファンには馳先生は非常に人気が高い。
そんなお客様、シガーダイレクトを熱く支持してくださっていて、
パーティのときなんか「よくやってる!」って 激励されたりするんですよ、拍手が起きたりして。 |
馳 |
(笑) |
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――ですから、今回の馳先生のインタビュー、
お客様に紹介できるのはみんな喜んでくれると思います。 |
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馳 |
やっぱりね、趣味の世界なんですが、敷居が高いですよね。
タバコみたいに簡単じゃない。
リアル・シガー・ガイドにも出てくる赤帽倶楽部って仲間がいて、
あの人たちのすごいところはね、知識もあるし、しかもお金も使っているんですが、
・・・買ったものは吸ってしまう、と。コレクターって一人もいないんですよ。 |
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――はー。 |
馳 |
たとえばヒュミドールなんかでも、どんどん買っていくとシガーがたまるじゃないですか?
アメリカとか行くとものすごくでかい、電動保湿器つきの、
スゴイ100万円とか、 200万円とかするヒュミドールとかあってね(笑)
それ買った人もいてね、俺も欲しいなあ、と思って「あれ、どう?」とか聞くと「ダメ」って(笑)。
「日本の夏は湿度が高すぎて、あれ、きかないんだよ」って(笑)。
「ただの箱になっちゃうからやめな」って(笑)。 |
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――実践というのがすごいですね。 |
馳 |
ビンテージシガーもね、今、なんでもかんでもビンテージって言うけど、
実際にね、キューバンダビドフとか、ダンヒルとかって言う、
本当のビンテージシガーってのを高い金出して買って、
買ったら「じゃみんなで吸おうぜ」って吸うわけです。
たとえば一箱20万円とか30万円とかするやつを・・・ |
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――えー。 |
馳 |
「まずいなあ、これ」とか言って(笑)やってるわけ。
・・・そういうね、先達がいたので、僕はよかったですけど、 それもまあ、先達の中に飛び込んだんでね、
カッコつけないで(笑)、教えてください、と。 |
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――(笑) |
馳 |
多分、その人たちが日本で一番シガーに関する知識を持っていると思うんです。
下手すればマンションを買えるくらいのお金をつぎこんで |
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すごいですねえ! |
馳 |
それで今はちょっと事業が危なくなった人なんかも一杯いるんですけど(笑) |
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――(笑)あれ読んで驚きました、こんな人たちがいるんだって。 |
馳 |
(笑)ジップロックで保管しろ、ってのも、十何年、いろんなことを試して「やっぱこれが一番だ」と。 |
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――ジップロックはすぐに真似しました。
発送時も今ではジップロックで、さらにこれは精度を高める予定です。 |
馳 |
ただし、1〜2年で吸うンだったらヒュミドールがいいんですけど。
5年以上寝かせときたいな、というときはジップロックが一番いいかな、と思いますね。
で、金もかからないし。 |
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――(笑) |
馳 |
葉巻が高いンだから、葉巻以外のことにお金をかけるのはバカだ と大体5年くらいたつと気がつくんだよねえ。
最初ライターはどうだ、カッターはどうだ、とか考えちゃうよね。
ライターもね、このビープ3、安いけど楽なんだよね。 |
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――シガーダイレクトのビギナーズセットのライターと同じですね。
でも、横にブランドの名前が入るだけで6000円くらいに化けたりするんで驚きです。 |
馳 |
これが?えー!驚くね |
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――(笑)リアル・シガー・ガイドでインパクト大だったメッセージっていくつかあると思うんですが、
その一つが今の保管方法だと思います。 あれ、衝撃ですよね。 |
馳 |
あれね、やっぱりね、20度70%って保管方法って、無理なんですよ、日本の一般家庭では(笑)。
それこそ自分の家で一部屋つぶして、エアコンと加湿器、除湿機入れて、
年がら年中動かしてなきゃいけない。いくらかかるんだ!とね(笑)。
実際、特に夏場の多湿と、冬場の低湿ですよね。
20度70%って言い出したのはヨーロッパ人だろ?と。
あっちは日本ほど湿度の増減、ないんですよ。だから簡単に言えるんだ、と。(笑)うん。 |
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――ジップロック、空気を吸わせるな、あけるな、という部分、保管の鍵ですよね。 |
馳 |
だってどんな発酵食品でもそうじゃないですか。
酸素に触れさせると発酵早まるんですよ。
できるだけ酸素に触れさせないようにすると時間がかかる。
時間がかかる分、だけどおいしくなる。ウィスキーでも何でもね。
なぜ葉巻だけ、違うとみんな思っちゃうのかなー。 |
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――シガーダイレクトではお客様に対して、
私たちは難しい言葉を使わず自分達の言葉で語ろう、としてきたんです。
そうすると非常に若い方たちが支持してくださって、熱心なサポーターのような存在になってくださいました。
そんな若い方達は、なかなか最初から箱買いというのは難しいかもしれません。 |
馳 |
もちろん一般の人たちはヒュミドールに入れるしかないですよ。
僕たちたいにバカみたいに、「箱で云千箱持ってますよ」なんて普通の人たちではありえるはずがない。
なので、ヒュミドールに入れるしかないよね。
でも、ジップロックに入れてからヒュミドールに入れたほうが・・・ |
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――ジップロックに入れてからヒュミドールなんですね? |
馳 |
うん、そっちのほうがいいと思う。ジップロックに入れてからヒュミドールに入れる、ね。
そうでない人たちには、初めて箱買いしたいって人たちには、僕はチュボスを買えって言っている。 |
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――あー、チュボスですね? |
馳 |
で、5年くらい我慢しな、と。それ、ジップロックに入れておけばいいから、って。
そしたらおいしくなるよ。
あの、ね?どんな本かにね、チュボスはちょっとよくない、って 書いてあるかもしれないけど、
そんなの、関係ないから(笑)! |
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――(笑) |
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馳 |
『君がおいしいと思うかどうかでしょう?』って。嗜好品ですから。 |
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――そうですよね。
あくまでマニュアルからじゃなく、実践から「これがおいしい」って言うのを書いて、
しかもそれが世の中の常識と違ってたりするってところが、
リアル・シガー・ガイドの驚きですよね。 |
馳 |
そう!で、言いたいのはね、葉巻は一本一本味が違うんだよってことなんですよ、ホントに。
だから、「この銘柄はどうだ、こうだ」とウンチクを垂れることほど、 馬鹿げていることはないと思うんです。
大体、どのホームページ見ても、書いてあることがマニュアル通りで、 最初に見た人は意味わからないですよ。 |
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――う〜ん。なるほど。
実は弊社の代表があけたことのなかった、
2003年のシガーの化粧箱をあけてみると非常に香りが高くてびっくりしました。
あの方法というのが、すごく実践的なのではないか、と思えたので、
素直な私たちは、 今、自分のシガーをジップロックに入れています(笑)。 |
馳 |
うん、ジップロックはねー、あれのいいところは酸素がないので虫がわかないんですよ。
ね、それまではね、冷凍庫で2日くらい冷やして、上に入れて3日くらいかけて、
ってやれば卵が死ぬよ、って言われたけど、 あのー(笑)、数が増えてくるとやってられないんですよね(笑)。 |
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――虫はもう・・・(笑)! |
馳 |
もう冷蔵庫もいいかー、なんて思ってさぼってると、
箱あけて 「うわー!」って(笑)、虫で穴だらけ、ってことが何度もあったんですよ。 |
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――(笑) |
馳 |
今は滅多にあけるな、とは言いますが、ジップロックから出して3年に一回くらい匂い嗅ぐンです。
ジップロックなら虫はわかないし、そのときの〜!(笑)って感じの 幸せな気分って、ないですよ(笑)。
吸わないけど幸せ(笑)。 |
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――いいですねー。
私たちも、「自分たちの言葉で語ろう」って今までしてきたつもりです。
それが、若い方達にも支持を得ているんだと思うんです。
そんな若い方達に代わって質問なんですが、ジップロックの保管方法は、
たとえば箱買いではない、5本とか10本の保存でも有効でしょうか。 |
馳 |
有効だと考えます。
買ったら、即!ジップロックに入れて、できるだけ空気を抜いて閉じる。 |
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――シガーダイレクトはあの本読んで、
箱も5本単位もすべてジップロックに入れてお送りしているんですが、もう、そのままで? |
馳 |
うん。・・・もしできるなら、どこかからシガーの空き箱手に入れてきて ジップロック入れちゃうのがいいかな。
杉にも吸湿性とかあって、意味があって使っているはずなんでね、 あれも。素でも大丈夫ですがね。 |
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――シガーダイレクトは若い人も多いので、5本単位で頼めるんですよ。 |
馳 |
うん、じゃ、たとえばね、一ヶ月にシガーに一万円使います、としましょう。
で、ジップロックに入れて、どこかに置いときます。 で、そのうち、一本だけ吸う。
残りは最低3年我慢しなさいよ、ということなんですね。 |
|
――なるほど。 |
馳 |
葉巻は敷居も高いけど、ある程度寝かさないとおいしくならないんですよね。
葉巻ってのは、『フレッシュ』か『寝たもの』かじゃないと、おいしくないんです。
あのー、キューバ行ったことありましたよね? |
|
――はい。 |
馳 |
向こうの農場の人たちが吸っているムチャクチャ安い葉巻、ムチャクチャおいしいの、知ってます? |
|
――強いですよね。 |
馳 |
そうそう!強くて、すっごくフレッシュで、若々しくって、ねー!
そんな、コィーバとかなんとか、名前がついてなくても、
こっちの方がよっぽどおいしい(笑)!ってくらいおいしいんですよ! |
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――(笑) |
馳 |
ただ、巻かれて、寝かされて、箱詰めされて、出荷されると・・・、
その若々しいおいしさって消えちゃうんで、で、これがタンニンやら何やらが こなれておいしくなるのにはね、
ものによりますけど、時間がかかる。
で、もちろん空気に触れさせておくと、一年や二年である程度はね、
ごまかしておいしくするようにはなるけど、せっかくね、金出して、 自分の好きな趣味でやってるんだったら、
できるだけ美味しく吸ったほうが楽しいと思うんですよね。 |
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――確かにせっかくお金出すんですから、ってことですよね。
寝かせておいしく吸いたいですよね。 |
馳 |
(笑)そうするとね、つらいですよ、3年待て(笑)!って。
本当は5年寝かせてほしいんですが。 |
|
――5年ですね。 |
馳 |
僕も買ってて、『あー、これがおいしく吸えるの、 最低でも3年、できれば5年、本当は10年以上待ちたいなあ』、
とか思ってね。 いつになったら吸えるんだよー(笑)、とか思ってましたけどね(笑)。
でも、やってみるとあっという間ですよ!
特に30後半過ぎたら一年一年早いですからねー(笑)。 |
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――(笑)農場のヤツって、手巻きの細いヤツですよね? |
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|
馳 |
そうそう。あれ、ホントにおいしいんですよ。
・・・あとね、今の話で言うと、銘柄にだまされるな!とね。
コィーバだって、みんなから尊敬されてるトルセドールが 全部巻いているわけじゃない。
コィーバだって、巻きが悪いヤツはまずいんだって!
おまけにそれは、25本のうちに5本くらいは絶対に入っているんだよ、と。 |
|
――その当たり外れもシガーのおもしろいところですよね。 |
馳 |
そうそう!くじ、って言うか、バクチみたいだよね。 |