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馳星周独占インタビュー
馳星周先生 馳星周先生プロフィール
「リアル・シガー・ガイド」より抜粋
 
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 馳星周先生(以下、馳)

 
  ―― ビギナーに変な、間違った知識が入るより、
『リアル・シガー・ガイド』一冊読んでもらったほうがよっぽどいいですよね。
(笑)
  ―― きっとあの本読んだら、
お店とかで「こういうのじゃないとダメです。」と言われっぱなしになるんじゃなくて、
「自分のおいしいと思ったものを、堂々と吸っていいんだ」って、自信持って吸えると思いますね。
ホント、機械巻きでもいいんだよ、自分がおいしいと思うんだったら。
  ―― 先生はビギナーのための一本目として、
パルタガスのショーツと、ホヨー・ド・モントレーのエピキュアNo.2をお勧めしてありました。

実際、何を買ったらいいかわからない、そんなビギナーも多いかと思います。
そこで、この2種類をセットにして、『馳星周セレクション』としてビギナーの方にご提案してみようか、と。
(笑)俺、パルタガス、何勧めてたっけ?
  ―― ショーツです。
あ(笑)、ショーツはおいしいねえ。さっき吸ってたのもショーツだけど。
『馳星周セレクション』?いいですよ、全然いいです。どうぞ。
  ―― フォー ビギナーズ、ってことで
まあ、熟成させたら、ってただし書きつければちょっと違うけど、
最初に吸うなら、この2つがいいんじゃないかな、と思いますけどね。
  ―― それと「リアル・シガー・ガイド」をセットでいいですか?
よっぽどあの本を一緒に読んでいただいてバイブルにしていただいたほうが、
これからのシガーライフを間違わなくていい!
(笑)じゃ、あの本の編集者にあなたのメールアドレス教えて、連絡するように言っておきますよ。
  ―― えー!ありがとうございます!
あとね、僕の友達でね、シガー吸ったことがなかった友達がね、
僕がシガーの本出したもんだからシガー吸ってみてね、
初めて「おいしい!」と思ったシガーがね、 味がどうとかじゃなくて、
吸い込みがちゃんとしてて最後までちゃんと吸えた(笑)ってやつ。

それはねえ・・・俺が申し訳ないってのも変だけど(笑)、あるよねえ、葉巻は。
あたりはずれがね。
  ―― そうですよねえ。当たりハズレがありますよね。
(笑)本当にここまで吸えた、ってのがね、味は覚えてないけどおいしかった!(笑)って。
  ―― (笑)
そうなんですよ、最初はね、味がどうの、とか言ってもダメなんですよ。
だからもし僕がシガーバーやるんだったら、手触りでしかわかんないけど、
『これは吸い込みが大丈夫そうだな』ってのを初心者には吸ってもらいますよね、
銘柄がどうのとか、味がどうのじゃなくて。
  ―― それは深いですねえ。確かに。みんな迷ってわかりませんよね。
うん、絶対にわかんないですよ。死ぬほどあるんだから、銘柄なんて。
  ―― 私たちにはシガーダイレクトクラブってあるんです。
毎月5種類違うシガーを自動的に送ってあげる、だから年間なら・・・60本。
毎月ね、サンプラーね?
  ―― 必ず「このシガー、いいな、好きだな」と思ってもらえるものがあると思うんです。
そんなワクワク感を楽しんでもらえたらいいなあ、と思うんです。
 
最初の最初なら、味がどうの、じゃなくてちゃんと吸えた、っていうのが届くといいね。
そういう達成感が大きいみたいですよ(笑)
  ―― なるほど(笑)あるかもしれませんね。
確かにね、98、99年が一番ひどいんですけど、俺も一回当たったことがあるんですが、
「25本のうち23本吸えない!」ってね(笑)。 巻きが硬すぎて。
で、2000何年かにキューバで機械を導入して、吸えるかどうかをチェックしてるから、
吸えないってヤツは随分減ったみたいだけどね。

『このシガー、絶対に下手くそが巻いた葉巻だ!』ってわかりますからねえ(笑)。
特に吸い口が硬いヤツって、『こんなの売るなよお』って思うけど、 キューバもしょうがないよねえ(笑)。
  ―― 馳先生はカストロのことも心配していらっしゃいましたよね。
!いや、カストロが死んだら、絶対にもっとシガーの質下がりますよ!
  ―― カストロが死んだら、質が下がりますか?
下がりますよお!
今でもアメリカに入ってはいるけど、おおっぴらに輸入できるようになったら、
ガンガンアメリカが買うようになって、『たくさん作れ!』になって、品質下がって、値段はあがる!
  ―― 品質下がって、値段は上がる!ですか。
ホント、だからさ、俺はその前に箱で買ってストックしとかなきゃ!って、慌てたってことなんだよね(笑)。
カストロが死ぬ前にってね。
  ―― カストロが死ぬ前にストックしておくんですね?
 
そう。
  ―― 今初心者の人が問い合わせをしてこられるのが激増しているんです。
で、『最初のシガーを吸っただろうな』と思う頃に電話したりしてみたら、
『自分の部屋で吸ったけど、よくわかんなかった』って言う方もいらっしゃる。
最初のときは特にそうだけど、やっぱりシガーは時間をとらなくちゃだめです。一時間はね。
そして他のことは何もしない。
コーヒーでも日本茶でも紅茶でもアルコールでも何でもいいけど、自分の好きなお酒とね。
  ―― そのファーストインプレッションは重要ですよね。
そこで私たちが窓口になりたいなあ、と思うんです。
やっぱりシュチエーションですよね。

僕の最初も、ロスでどこでもタバコがすえなくて、
で、出会ったのが今から考えれば絶対にまずいシガーですよ(笑)、カサカサの。
でも本当に飢えてたから、それを吸ったときに「うまい!」と感じたわけで、
あれが普通の状態で、たまたまバーに置いてあるからってシガーを吸ったら
『なんだ、こんなの』って思ったかもしれない(笑)。
  ―― しかもキューバじゃない(笑)。
ところで、先生の本からの引用を使っていいですか?
シガーダイレクトさんにはOKです(笑)。
  ―― 先生の開かれたノワールというジャンル、凄く衝撃的でした。
先生の「不夜城」読んだときお衝撃、スピード感はすごいと思いました。
で、ノワールって何だろう、って考えたときに、先生が東野圭吾さんの「白夜行」の巻末に書いてらっしゃった、
『ノワールは人間のもつ、内面のダークな部分に光を当てることだ」というのが「なるほど!」という感じでした。
(笑)
  ―― でも今日初めて先生とお会いしてみると、非常にストイックで驚きました。
作家なんて、みんなそんなもんですよ(笑)。
逆に素敵な作品書く作家ほど、イメージと違ったりして(笑)。
  ―― えー(笑)
北方さんはいい人だよ(笑)。
  ―― あ、次の料理がきました。 これは・・・自家製生ハムと梨のサラダ?
自家製生ハムと桃は・・・うまいですねえ!
武田さんとメールのやりとり始めた頃・・・
2年半前くらいはちょうどこちら、軽井沢に住み始めた頃ですね。
バタバタしてた。
  ―― 本当にこうやってお会いできて嬉しいです。
では、これからビギナーとして葉巻の道に入られる方へのメッセージいただけますか?
これからシガーを始めようとする人たちにアドバイスがあるとすれば、
君にとっておいしい葉巻がおいしい葉巻です。
君にとっておいしくない葉巻はおいしくない葉巻です。

いろんな人がいろんな意見を言うと思います。
このブランドはどうだ、とかあれはどうだ、とか。 関係ないです。
そのとき吸って、おいしいと思った葉巻がおいしい葉巻です。
それだけ忘れないで下さい。
  ―― ではシガーダイレクトのサポーターの方達にメッセージいただいてもいいですか?
シガーダイレクトさんはユーザー本意の、
日本では珍しいユーザー本意の葉巻業者さんだと思います。
忌憚ない意見を言えば、「こんなの吸いたい、こんなのどうだろう」という意見を言えば、
葉巻をチョイスしてくれると思います。
  ―― ありがとうございました!
あとで「リアル・シガー・ガイド」10冊準備してきたんで、サインしていただいてもいいですか?
はい、OKです。
  ―― そして、馳星周セレクションでシガーをセットにして、
誰でもわかる、日本初の入門用を準備します。
はい。
 
シガーはね、大変ですよ、普通は。お金がかかるもの(笑)。
僕が一番好きなベガスロバイナのね、ファモス(シガーダイレクトではフェイモス)。
あれもね、ネットでね、98年だったかなあ、リストがあるって。香港の業者でね。
頼んで吸ってみたら、すごくおいしくてね。
  ―― へー。
で、『こないだ頼んだ者だけど、あれ、何箱ある?』って聞いたら、
『30箱ある』って言うんで 『全部買うー!』って(爆)。
  ―― (爆)
こんなおいしいと思ったシガーを30箱も買えるチャンスなんてない。
カミさんだまくらかすのに必死だったなあ(笑)
  ―― (笑)。スゴイですねえ!
今日吸ってるシガーもコィーバのシグロVIなんですけど、
買った当初に吸ってみて『うわあ、何だ、これ』って(笑)。
あれ、2002とか3年だったと思うんですが、もうおいしくなってますよ。
  ―― やっぱり寝かせるのはいいんですね。
しかし、こういうオープンエアーでシガーを吸うのもいいですねえ!
あー、それにしても昼間っから酒飲むと気持ちよくてしょうがない(笑)。
  ―― (笑)
湿度も低いし、いいですねえ・・・!
  ―― パンとお肉が来ましたね、石釜焼きですか?
(笑)う〜ん、うまい!
  ―― 先生はシガー以外のご趣味は・・・?
ないですねえ。う〜ん、あとはウィスキーかな。ウィスキーが好きでね。
一度サントリーさんとスコットランドウィスキーのモルトの蔵元回る仕事があってね、
赤字で帰ってきました(笑)。
  ―― (笑)
ウィスキー120万円くらい買って帰ってきちゃった。
倉庫とか連れていかれて、
『これしか残ってないんだ』なんて言いながら50年ものなんかを樽から飲ませてもらったりね、
『うわあ!うまいいい!!』と思ってショップ行くと売ってるんだよ(笑)
  ―― (笑)
『お前、ないって言ったじゃないか?!』って言うと、
『あとこれ入れて5本しかないんだ』って(笑) 『買うしかない』って(笑)。
  ―― (笑)
いや、ホント、飲むつもりで買ってるからね、コレクターじゃないから。
で、自分で持って帰らないと信用できないと思って(笑)、
『木箱要らない、その分値引きしてくれ』って言うと、
『何言ってんですか、この木箱、全世界のウィスキーファンがこの箱で欲しいって言ってるんですよ!』(爆)って
  ―― (笑)
『いや、俺はコレクターじゃないから要らないんだ』って。
重くてしょうがないだろうって。
  ―― (笑) ところで、お若いときから作家になろうとされたんですか?
 
そんなことは思ってませんでした。
商売として考えたら、作家なんて、こんなに割に合わない仕事はないんですよ。
僕はたまたま売れたからいいけど、売れてる作家なんて一握りです。
  ―― 『作家の読書道』という中で「書くことに命を賭けている」とおっしゃってたのが印象的でした。
しかし、日本人が本当に本を読まなくなってきたからねえ。
読売新聞なんかがやっている、活字文化プロジェクトというのがあって、地方に行って講演したりするんです。
  ―― へえ。
するとねえ、大体みんな勘違いしてるのは、子どもが本読まないって言うわけ。
でも、子どもが本読まないのは昔からだって。
俺達だってガキの頃、本読まないって言われたんだし。
『いいですか、お父さん、お母さん、今日本人はお父さん、お母さんが本読まなくなったんですよ!』って
  ―― なるほど
『今家に本棚ありますか?』って聞いたら、大抵ないんです。
本棚のある家がない。
親が本読まないのに、子どもが本読むわけねえだろ?って(笑)
  ―― (笑)
5年、10年前くらいまではお父さん、お母さんたちも週刊誌くらい読んでたのが、
今みんな(携帯を触るしぐさ)・・・でしょ?
  ―― う〜ん・・・。
で、携帯小説って、『作文か?コレ?』ってのが売れるわけでしょ?
  ―― う〜ん・・・! 先生ので言うと、ちょっとお聞きしたいことがあったんですが・・・
何?
  ―― 本を書く動機って、いうことなんですが・・・
先生の書かれるノワールの世界と、かたや今回の『リアル・シガー・ガイド』の書く動機って違うのかな?って・・・
いやいや!動機は同じですよ!
  ―― 同じなんですか?!
『間違ってんだろう、お前らああ(爆)!』って
  ―― (爆)!
(笑)小説は、世の中、間違ってんだろう?!ってのが動機です。
『リアル・シガー・ガイド』は、『日本の葉巻業界間違ってんだろう?』ってのが動機です(爆)。
  ―― (爆)!! そこに共通点があるんですね?
なるほど!納得しました!
(笑)
  ―― 『リアル・シガー・ガイド』が『日本の葉巻業界間違ってんだろう?』ってのが動機だということはわかりました。
ノワールの方の間違っているというのは、どの視点からなんでしょう?
いや、全てです。

たとえば、ここんとこ、小さな子どもが死んでいるじゃないですか?
実は母親が殺してたとか。
でね、バーとか行くとね、『なんで自分の子どもにあんなことできんのかしら?』
なんて人ごとのように話しているんですよ。
  ―― なるほど。
『お前も一歩間違えたらやるかもしれないって、どうして考えないんだよ?!』ってのが、
僕の基本的な小説書くときの動機です。
  ―― なるほど!よくわかりました。
『楽園の眠り』での幼児虐待、やりたいと思ってないのにやってしまう。
うん。やってるうちにとまんなくなっちゃうんだよね。
大体そういうもんです。
  ―― なるほど。
今みんな思考を放棄してますよね。
これ、放っておいたら10年後まずいだろうってのを放っておいてる。
嫌なんだよね、そういうのが。
 
  ―― そういうサバイバルしてギリギリで生き抜いてきている人と、
先送りしてなんとなく生きている人と・・・。
基本的に、こういう作家のような仕事って、明日はわからないですからね。
常にベストは尽くしてます!ということしかないんです。
各作品最高じゃないかもしれませんが、そのときそのときベストを尽くさないとな、というのがあります。
それだけです。
  ―― しかし、ノワールの世界と葉巻の世界というのはあうような・・・。
(笑)
  ―― でも先生自体は気さくで驚きました(笑)。
(笑)僕は気さくですよ!
  ―― (笑)間違ってるだろう、お前らってのは・・・。
(笑)間違ってますよ。
  ―― 『リアル・シガー・ガイド』の中にシガーとワインのことも書かれてましたよね?
(笑)あれも、別にどうでもいいんですが、ワインとシガーは合わないと世間的には言われてますよね?
『ホントか?!』って言いたいんです(笑)。
僕はワインとシガーを合わせるの、好きなんです。
  ―― それはボルドー?
何でもいいです。白ワインでも赤ワインでも。
  ―― 白でも赤でも?
要するに何でもいいんだと思うんです。
世の中の常識ってあるじゃないですか?
確かにコーヒーとシガーはうまい。
そこにチョコレートがあると間違いなく最高にうまいんだけど、
『これとこれは合わない』って、大体誰が言ったの、それ?
  ―― う〜ん。
嗜好なんて千差万別なんだから、人それぞれなんだから、
これとこれがおいしい、と思ったらいいと思うんです。

人ってね、人の意見に左右されやすいから、
何かの本に『ワインとシガーは合わない』と書いてあったら『そうなんだア』って思っちゃって。
だから僕は『そんなの関係ねえだろ?』って言いたいだけなんです、基本的は。
  ―― 自分の嗜好ですもんね。
そう。
僕は晩御飯食べたあと、コーヒーと一緒にシガーを一本。
夜10時くらいからお酒を飲んでね、
最初は赤ワイン、しめはウィスキーなんですが、その赤ワインのときもシガー。
で、別にまずいと思ったことはないしね。
  ―― そう言われれば、偏見というか、
『そう言われているからそうなんだ』と思っている部分はありますよね。
ま、激辛のものを食った後は全く味がわからないので、
その後のシガーはわからない、というのだけは本当だと思うけどね(笑)
  ―― (笑)ある海外の葉巻専門家が、白ワインをシガーと一緒に出してきたんですよ、
『あれ?』という感じでしたが
白ワインともあったでしょう?
  ―― 日本だとタブー的な意識があるんでしょうね。
日本酒でも焼酎でも好きならいいだろうし。
そりゃ、一杯あってポートワインと赤ワインとどっちにしますか?
と言われれば ポートワインにしますよ、そりゃうまいから(笑)。
でも赤ワインがまずいわけじゃない。
一番好きな酒はウィスキーだし、現行品で買えるものであればラガブリンっていうアイラが好きだけどね。
 

  ―― あー、デザート、チョコレートが来ましたよ! これ、おいしそうですねえ!
フォンダン・ショコラ。これとシガーは最高にうまいよお!
  ―― (笑)でも、この『リアル・シガー・ガイド』、どこのショップも置きたがらないでしょうね。
タブーを開いちゃった、って感じですよね。
置きたがらないでしょうねえ。
  ―― 扱えるとすると私たちだけだと思うんです。
だから、私たちの使命だと思って、この本を応援します。
(笑)
  ―― 読んで、『そう言えば』というのがありますよね。
たまたま5年前にジップロックに入れたやつ、箱のままをとっておいて、開いてみたら香が全然違うんです。
全然違うよね。違います(笑)!
  ―― わかったら、『しまったことをしていたな』と思います。
日本では、販売するときに柔らかいほうが加湿に成功している気がするんで
あんなの、全然だめなんです!
  ―― だからガンガン加湿して柔らかくするんですよね。
硬いと、湿度管理ができてないような、間違った常識にだまされている。
(笑)・・・大体僕はちょっと乾き気味の、ちょっととげのあるほうが好きです。
基本的にジップロックからあけたヤツはクーラーボックスに入れて、
『リアル・シガー・ガイド』にも書いた、ケミカルの保湿剤を入れるんですが、 僕は大体60%くらいにします。
そのほうがとげがあって好きなんです。
  ―― シガーダイレクトには、エバーウェットという必殺のケミカル保湿剤もあるんですが、
あのケミカルのビーズも扱おうかという話も出てます。
あれ、本当に便利ですよ。
精製水という呪縛から解放されますし。
  ―― それにシガーダイレクトは現地から送る際に、
すでにジップロックに入れて送る、 5本単位も箱も送る、という話が決定しました。
いいですね。
  ―― 5本単位で扱える個人輸入、
さらに日本語対応で海外送金の面倒な手間なく日本国内の送金だけでいい。
おまけに送料でバカ高いコストをとってませんからシガーダイレクトは最強です(笑)。
いいんじゃないですか(笑)?
  ―― 先生の『リアル・シガー・ガイド』を読んでいると、とにかくシガーを吸いたくなる。
そのおもしろさにひきずりこまれてしまいます(笑)。
こないだ、先生がお好きだと書いてあったパルタガス・セリーD No.4を吸いました。
あれもね、実はレゼルバ持ってるんです。
  ―― 熟成期間が長い、スペシャルなヤツですね?シガーダイレクトでも扱いました。
うん、しかし、高いなあ、と思ってたら、友達が『なんか最近プレミアがついて値上がりしてるよ』なんて(笑)。
だから、もう10年くらい持ってて、売ってやろうかな(笑)、なんて思ってますよ。
 
  ―― 赤帽倶楽部の方?
うん。
それこそ、赤帽倶楽部あたりで昔から吸ってるような人に言わせると昔のは本当においしかったって言うね。
80年代なんかにはバンバン吸ってたような人たちは、当時キューバンダビドフなんかも普通に売られてたころ。
  ―― キューバンダビドフ!今となっては幻ですよね!プレミアものです。
(笑)そう。
『今手に入らない、そんなことになってるってわかってて、
当時今の経済力があったら、あんとき買い占めておいたのにイイイ!!』 って(笑)言ってますよ!
やっぱりみんなね。間違いなく昔の方がうまかったっていうのも言ってますしね。
  ―― (笑)う〜ん。
今、昔に比べれば味は落ちた、と言ってますが、
そのシガーももしかしたら、 それこそアメリカ市場に開放されたときのことを考えたら、
同じことが、さらにもっと起こる可能性があるということですね?
そうそう。
アメリカ市場に開放されたら、大量生産して味は落ちる、今楽しんでいるシガーは幻になる、
持っている箱にプレミアがつく、って同じことがもっと起こる可能性があるということです。
キューバンダビドフなんて、クリスティーズのオークションでカピネータだっけ、
一箱100万とか200万円とかついたでしょう?
  ―― う〜ん。キューバンダビドフ200万円ですか?!
箱で押さえておく意味って、深いですね(笑)!!
やっぱり大量生産に入ると味が変わるのは当たり前の話ですよ。
  ―― だから今の現行のシガーも幻になる、っていう例が、
実際過去にキューバンダビドフで起こったってことですね。
ちょっと驚きました。私、慌てて毎月箱で自分の好きなシガーを押さえておくようにします。
(笑)
  ―― 人気のあるシガーも押さえておこうかな(笑)
とにかく気をつけたほうがいいですよね。
僕はカストロ首相の健康状態、だから気にしますよ(笑)。
 
  軽井沢でのシガーやライフスタイル、小説に関する話は実はまだまだ続くのですが・・・
それら番外編は、またいつの日かお届けしましょう!
ノワールの旗手、馳星周先生の貴重なインタビュー、ありがとうございました!
シガーダイレクトは、馳星周先生と『リアル・シガー・ガイド』を応援します!



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